セキュリティとデータの取り扱い

お預かりしたデータの取り扱い方

お客様のデータに適用される契約上・技術上・要員上の管理策を、実際に運用しているとおりに記載します。正直な答えが「お尋ねいただければお答えします」になる部分も含めて。

セキュリティのページは、たいてい安心させるために書かれます。このページは、お客様のセキュリティ担当者が、打ち合わせをしなくても事実を確認できるように書いています。

アノテーション業務のリスクは、インフラではなく人にあります

アノテーションは、人が必ずデータを読むという点で、データ関連のサービスの中でも特異です。保管時の暗号化は難しくありません。難しいのは、誰が、どの端末で、どんな取り決めのもとで、そしてプロジェクト終了後どれだけの期間、レコードを読める立場にあるのかという問いです。

ですからここで最も重要なのは、アクセスと要員に関する管理策です。誰がプロジェクトに参加しているか、その人が何に到達できるか、その人の画面で何が起きるか、その人が離れたあともどんな義務が残るか。インフラ側の管理策も必要であり、以下に記載していますが、この種の業務が壊れるのはそこではありません。

このページに書かれていることは、すべて案件ごとに合意し、契約に明記します。お客様の要件が当社の既定より厳しい場合、それは口約束ではなく契約条項になります。

要点

契約
データをご共有いただく前にNDAを締結します。個人情報が関わる場合はデータ処理契約を締結します。
アクセス
ロールベース、最小権限、多要素認証。プロジェクトに参加している人だけに限定します。
作業環境
案件ごとに隔離された作業環境。通信時・保管時ともに暗号化します。
ライフサイクル
保持期間と削除方法を契約で合意し、完了時に確認をお渡しします。
認証
保有していない認証を主張しません。お尋ねいただければ、率直にお答えします。

管理策

実施している内容

6つの領域。必要とする案件では、それぞれを上方向に強化できます。

契約による管理

NDAの締結前には何も共有しません。個人情報は、目的、範囲、保持期間を明記したデータ処理契約のもとで取り扱います。

  • データ移転前の相互NDA
  • 該当する場合のデータ処理契約
  • 明記された目的と保持条件
  • 再委託は前提とせず、開示する

アクセス制御

アクセス権はプロジェクト単位で、参加している人に、その役割が必要とする最小限の水準で付与します。解除は誰かが思い出したときではなく、担当が終わった時点で行います。

  • ロールベースのアクセス、最小権限
  • 多要素認証の必須化
  • 要員変更時のアクセス見直し
  • 保管され監査可能なアクセスログ

作業環境

案件ごとに隔離された環境で作業します。データを外に出さないことをお客様の方針が求める場合は、お客様のプラットフォーム内で作業することもできます。

  • 案件ごとの隔離
  • 通信時・保管時の暗号化
  • ご要望に応じてお客様ご提供のツール内で作業
  • 必要に応じたダウンロード・書き出しの制限

要員の管理

アノテーターは個別の秘密保持契約に拘束され、そのプロジェクト固有の取り扱いルールについて事前説明を受けます。義務はプロジェクト終了後も継続します。

  • 個別の秘密保持契約
  • プロジェクトごとの取り扱い説明
  • プロジェクト終了後も継続する義務
  • お客様に開示できる要員リスト

データのライフサイクル

データは合意した期間だけ保持し、合意した方法で削除します。削除完了後は、書面で確認をお渡しします。

  • 合意した保持期間
  • 定めた削除方法
  • 書面による削除確認
  • 社内での再利用のための保持は行わない

インシデント対応

定められた社内のエスカレーション経路、お客様への速やかな通知、そして「対応済みです」という安心の言葉ではなく、何が起きたかの書面での説明。

  • 定められたエスカレーション経路
  • お客様への速やかな通知
  • 書面によるインシデントの記録
  • 是正措置の記録

ライフサイクル

お預かりしたデータに起きること(順を追って)

各ステップは方針の表明ではなく、契約条項です。

  1. 01

    移転の前

    NDAを締結し、個人情報が対象に含まれる場合は、目的・範囲・保持期間を明記したデータ処理契約を締結します。移転方法も書面で合意します。

  2. 02

    受領時

    データは、その案件のために合意した環境に入ります。アクセス権はプロジェクトチームにのみ、各役割が必要とする水準で付与します。

  3. 03

    プロジェクト期間中

    作業はその環境の中で行います。要員の変更に応じてアクセス権を変更し、アクセスログは期間中保管します。

  4. 04

    納品時

    納品物は合意した方法で移転します。作業用のコピーは集約し、何が残っているかを推測ではなく把握できる状態にします。

  5. 05

    完了後

    合意した保持期間の満了時に、合意した方法でデータを削除し、削除したことを書面で確認します。

率直な説明

当社が主張しないこと

セキュリティのページでは、主張されていないことは見落とされがちです。この節はそのために置いています。

当社は、お客様との契約に明示的に記載していない認証、監査報告書、保証書のたぐいを保有しておらず、また主張しません。調達の過程で特定の認証制度が問題になる場合は、直接お尋ねください。保有しているかどうかについて率直にお答えします。答えが「いいえ」である場合も含めてです。

当社は稼働率の数値、侵害の統計、正解率の保証を公表していません。独立した検証を受けていないためであり、検証されていない数値をセキュリティのページに載せることは、数値を載せないことより悪いと考えています。

当社は、社内での再利用、モデルの学習、実績紹介のためにお客様のデータを保持しません。本ウェブサイトに掲載しているサンプル素材は、説明のために当社が自ら作成したものです。

実際に認証を取得した場合は、その範囲と取得日とともに、意図をもってここに追記します。埋め草として載ることはありません。

調達

セキュリティ審査のために

当社にお尋ねいただく価値のあること、そして長い手続きなしにご提供できるもの。

  • このページへのリンクではなく、お客様の書式に記入したセキュリティチェックシート。
  • お客様の案件に実際に適用される管理策を、契約条項として明記したもの。
  • データがどこに保管・処理され、誰が扱うのかについての確認。
  • お客様のプロジェクトの要員リストと、それを拘束する秘密保持契約。
  • ご要望の認証制度についての当社の回答。答えが「いいえ」であれば、そのままお伝えします。
  • 保持と削除の条件、および削除確認をどのような形でお渡しするか。

よくあるご質問

セキュリティとデータの取り扱いについて

セキュリティ担当者が最初に尋ねる質問。

当社は、お客様との契約に記載されていない認証を主張しません。特定の制度について直接お尋ねいただければ、はぐらかさずに率直にお答えします。事実を述べて調達で落ちるほうが、主張で通したあと監査で発覚するよりよいと考えています。

いいえ。アクセス権はプロジェクト単位で、その役割が必要とする最小限の水準で、参加している人にのみ付与します。データセットの一部だけをチームの一部が必要とする場合は、それに応じてアクセスを分割します。お客様のプロジェクトの要員リストは、ご要望に応じて開示します。

はい。データを自社インフラの外に出さないことを方針が求める場合、お客様がご提供のアノテーションプラットフォームや仮想デスクトップの中で作業することを日常的に行っています。変わるのはツールであって、ガイドラインもレビュー工程も変わりません。制約によってQAプロセスにできることが実際に狭まる場合は、その旨をお伝えします。

プロジェクトに個人情報が含まれる場合、当社は目的・範囲・保持期間を明記したデータ処理契約のもとで処理者として業務を行い、一般的な社内方針ではなく、その契約に定められた取り扱い指示に従います。日本の個人情報の保護に関する法律、および該当する場合はGDPRが、その条件を形づくります。お客様自身の義務についての法的助言を差し上げられる立場にはなく、その場合は取り繕わずにそう申し上げます。

契約で合意した保持期間の満了時に、合意した方法で削除し、削除したことを書面でご確認いただきます。当社は、社内での再利用、モデルの学習、実績紹介のためにお客様のデータを保持しません。当社の既定より短い保持期間が必要な場合は、それが契約条項になります。

セキュリティ

チェックシートをお送りください。

ウェブページで体制を一般論として説明するより、パイロットの前に、お客様の書式でセキュリティ審査にお答えするほうがよいと考えています。

データをご共有いただく前にNDAを締結します。パイロットの要件定義は無料です。